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【そろそろ頭打ち】スマホカメラの限界

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短編映画「ミッドナイト」鑑賞

先日、全編iPhone 15 proで撮影されたっていうのが売込みの短編映画「ミッドナイト」を見た。映画として普通に鑑賞できた。とうとうスマホカメラもここまで来たかって感じ。と同時に、やっぱりスマホカメラの限界も感じた。

「ミッドナイト」は全編iPhoneで撮影したとの売込みなので、やっぱりストーリーよりも映像クオリティの方が気になる。映像クオリティを気にしながら見てもアクションシーンとかクローズアップのシーンとかの画質には全く問題が無い。映画として普通に見れる。本当に最近のスマホカメラの性能はすごいと思う。

ただ、暗所のシーンがどうしてもスマホカメラで撮った感がぬぐえなかった。タクシー内での会話シーンとか暗闇に塗りつぶされていて、よく見えない。ここにスマホカメラの限界も見えた。

イメージセンサー

俺は映像についてはド素人だ。そこで、ド素人なりにカメラの性能について調べてみた。どうやらイメージセンサーってやつが映像のクオリティを決めるらしい。

イメージセンサーが大きいほど映像のクオリティが上がる。単純にセンサーに光を取り込む量が上がるからだ。あれだ、大きいことはいいことだってやつだ。ド素人にもわかりやすい。んで、iPhone 15 pro plusのイメージセンサーの大きさは1/1.5インチ。なんか分数で表されていてわかりにくい。コンパクトカメラのイメージセンサーサイズは大体1インチくらい。iphone15 pro plusが1/1.5インチなので1割る1.5ってことで、1インチ未満ってことだ。つまり映像のクオリティを決めるイメージセンサーがコンパクトカメラよりも小さいということだ。

スマホカメラの宿命

最近になってイメージセンサーが1インチを売りにしたスマホが発売されはじめたが、大体のスマホカメラのイメージセンサーの大きさは1インチ未満。そりゃ映像のクオリティにも限界がある。でも、これはスマホカメラの宿命でもある。イメージセンサーを大きくするということは、単純に物理的にも大きくなる。スペースが限られているスマホには、大きなイメージセンサーは搭載できないという物理的に超えられない壁が存在する。

イメージセンサーが小さいことによるメリット

ただ、イメージセンサーが小さいことによるメリットもある。

・単純にシステムが小型になる

・感度が低いのでブレに強くなる

・寄って撮れる

等だ。

これらのメリットは、プロではない一般の人が撮影するシーンには最適だ。つまり、スマホに搭載するカメラは、イメージセンサーが小さい中での最適を目指していくことが合理的だということだ。何のことはない、スマホカメラはイメージセンサーが小さいことによるメリットに適応化していただけだった。

もうスマホカメラで十分

でも逆にスマホカメラで「ミッドナイト」みたいなプロレベルの映像撮影ができてしまうことに驚く。「ミッドナイト」を撮影した三池崇史監督だって、スマホカメラはプロレベルのカメラで撮影した映像には到底及ばないことくらいは当然わかっていたと思う。それでも「ミッドナイト」なんてタイトルからして暗闇満載(しかもアクションシーンも多い)のスマホ撮影に最も適さない題材の映画撮影で、iPhone 15 proの性能限界に挑戦していて、クライアント(Apple)からの期待に十分応えていると思う。プロの仕事だ。

本当、問題なのは暗所撮影くらいだ。これは明るい照明さえあればいい。何ならそのうち静止画だけでなく、動画にだって暗所で撮影した映像をAI編集で明るくする暗所撮影モードとかも出てくるだろう。

スマホ自体の性能は頭打ちになってきていて、スマホ性能の差別化はカメラ性能くらいになっている。でも「ミッドナイト」を見ていると、もうプロではない普通の人が何かを撮影するにはスマホカメラで十分だ。スマホのイメージセンサーには物理的な大きさという越えられない壁があるから、そろそろスマホカメラの性能も頭打ちになってきている。映像に関わる人以外で、現在のスマホカメラの撮影性能が足らないと思っている一般人がいたら、足らないのはスマホカメラの性能ではなく、あなたの工夫だ。

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