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【無駄】ビジネス書は買わんでいい

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サラリーマンには戻れない

FIREを達成し、セミリタイア生活を味わってしまうともう後戻りできない。まともな職場がある企業への再就職が難しいという現実的な問題もあるが、もうサラリーマン生活なんかしたくないという気持ちの問題の方が大きい。

FIREしてしまうと、人のためになる仕事とか働き甲斐なんて、社畜の自己洗脳だったんだということがわかる。他人は人の仕事なんか見てない。この記事を読んでいるあなたは、日常生活で市役所職員や医者の働き方を気にしているだろうか。いや、していない(反語)。

あなたが彼ら労働者に求めるものは、彼ら労働者が提供するサービスであって、彼らの思いなんかどうでもいいはずだ。この4月から新卒社員も働き始めていると思うが、給料をもらう以上は、一定のサービスは提供しなければいけないが、そこまでだ。過剰サービスなんかせずに、絶対に自分(の給料)のために働いて欲しい。自分が一番大事。

買って無駄だったもの

セミリタイア生活が始まって、お金の使い道について考えることが多くなった。なんせ、サラリーマンには絶対戻りたくないので、FIRE達成後の今のセミリタイア生活は失敗できない。そのため、モノを購入する前にそれは本当に欲しいものなのか、必要なものなのかを自然と吟味するようになった。

思えば、サラリーマンをやっていた頃は無駄な買い物が多かったと思う。ストレス解消のためだけにお金を使っていただけのものが多かった。あまり着ない服やあまり履かない靴がいかに多かったか・・・。その中でも、特に無駄だったものがビジネス書だ。

ビジネス書を購入するパターン

仕事を続けていくと上手くいかないことがでてくる。上手くいかないことの方がだんだん多くなってくる。若手社員の頃は、ほぼ定型業務を覚えていくだけなので、ちょっとしたコツをつかんだり、要領さえがよければ面白いように仕事が回っていく。ここらへんで万能感を感じ始め、仕事が面白いとか、働きがいがあるなんて気持ちになり、社畜人生の第一歩が始まる。

これが、中堅社員になってくると新規事業を任されたり、人間関係等、定型では対応できない内容の事が多くなってくる。当然、仕事は、これまでのように上手くいかない。新規事業なんて社内で経験者はいないし、そもそも上手くいく見込みがある事業だったのかというのも怪しい。

ビジネス書は現実逃避と同じ

ここで若手時代に感じた万能感がドラッグのように効いてくる。ああ、あの仕事を乗り越えたという充実感をまた感じたい。社会に必要とされる人間だと思われたい、と。実際は、仕事を乗り越えさせられただけなんだが、働くことに喜びを見出してしまった社畜サラリーマンは、そうとは感じない。悲しいことである。

サラリーマンが何とか答えを見いだそうと悩んでいる時に、ふと書店に立ち寄ると「〇〇力!」「なぜ○○は上手くいかないのか」なんてタイトルの本が並んでいる。悩める社畜にとって、まるで、今悩んでいる苦しみから解放してくれる聖書のように感じられる。そして、誘蛾灯に引き寄せられる小さな虫のように、そのビジネス書を手に取ってしまう。

経営者と労働者

そのビジネス書には確かにいいことが書いてある。本の中身はいい言葉が並んでいる。言葉の響きはいいので、それを取り入れ、自分の仕事に活かそうとするが、結局上手くいかない。なぜか。環境が違うからだ。

ビジネス書の著者は、大体学歴は高く、大企業で実績を残した経営者や学者、そして時代の流れをとらえ一発当てた成金みたいな人がほとんどだ(たまに一流スポーツ選手もいる)。それゆえに、その言葉や考え方は仕事で役に立つと思われがちだ。しかし、一介のサラリーマンが今悩んでいる問題には何の役にも立たない。

そりゃそうだ、経営者と労働者という根本的な違いがあるのだから。サラリーマンが悩んでいることが、海で溺れないための泳ぎ方としたら、ビジネス書に書かれていることは山の上り方だ。そのくらいの違いがある。普通のサラリーマンにとってビジネス書に書かれていることは全く役に立たない。

今振り返ると、一介のサラリーマンだった時に、ビジネス書に使った金は本当に無駄だった。もし、ビジネス書を買うとしたら、経営者へのキップをつかんだ部長以上になってからだ。

ビジネス書を買う金があったら貯金しろ

俺が社畜の洗脳が解けてFIREを目指し始めた頃、ビジネス書のコーナーに「ブッダの言葉」というタイトルの本が並んでいた。今のサラリーマンは悟りを開かないとやっていけないところまで追いつめられているのかと悲しくなった記憶がある。

社畜を救うのは悟りでもなければ、言葉でもない。金だ。

ビジネス書を買っているサラリーマンはその金を貯蓄に回し、来たるべき株式市場の暴落に備えるべきだ。そして、その時に、人生の貴重な時間を労働に捧げて得た金を、金融資産に変え経済的自由を勝ち取って欲しい。

※投資は自己責任でお願いします。

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