FIRE後に住むなら福岡市
俺は福岡市に住んでいる。先日、ネットを見ていると住みたい街ランキングというのを目にした。そこでは福岡市が4年連続で1位とのことだった。うれしい。
住みたい街ランキングによると、福岡市中央区が1位、2位東京23区、3位熊本市、4位沖縄、~以下略~だった。3位の熊本市が少し意外な気もしたが、最近、半導体外資系企業のTSMCが熊本に工場を作って何かバブル状態になっていると聞いているのでそれが反映しているんだろう。ランキング作った人は仕事が早い。
FIRE民から見た福岡市
福岡市が住みたい街ランキング1位になった主な理由として、消費者物価地域差指数がよい、つまり都市の規模に比べて衣食住全てが安いからだった。これはそのままFIREするには最高の都市であることを意味する。
FIRE民は基本的に労働していたことに比べて収入が激減しているから生活コストを下げる必要がある。セミリタイアブログとかを見ているとFIRE民は低労働もしくは非労働生活をしているが、そんな生活の中でも貪欲に生活コスパ向上を追求していく傾向がある。そんなFIRE民にとって、福岡市は住むところとしては最高というわけだ。
交通環境は大事
俺は地下鉄駅まで徒歩7分の所に住んでいる。後からわかってきたことだが、FIRE民の定住地は地下鉄駅の近くにするべきだ。FIRE後はしばらくアドレスホッパーみたいな生活をする人もいるだろうが、いつかはどこかに落ち着くことになる。FIRE民が定住するとなったら、ほぼ終の住みかになるだろう。
FIREすると「車いらないんじゃね?」と思い始める。FIRE時の金融資産の額にかかわらず、FIRE民はミニマリスト的に物を所有することの必要性を考え始める。実際、俺も車は必要な時にレンタカーで十分と考えるようになった。FIRE民はマイカーを手放すことを考えるだろう。また、終の住みかとなる定住地は老人になった時のことまで考慮しなければいけない。
そうするとFIRE後の主な移動手段は公共機関となる。ただし、人口減少社会に伴って鉄道・バス路線が減少していくような地域に住むことは避けたい。その点、地下鉄は駅が無くなってしまうことは考えづらい。地下鉄がある街なら元々人口もそれなりにいるだろう。少なくとも俺が生きている間はもつ(老害思考)。
FIREをする人は、多少無理をしてでも地下鉄駅の近くに終の住みかを持つことをおすすめする。住みたい街ランキング1位の福岡市営地下鉄の近くなら完璧だ。
【俺基準】FIRE民の住みたい街ランキング
俺は日本の主要都市は大体行ったことがある。それら主要都市について、俺の現地で感じたイメージに基づいてFIRE民基準で特徴を比較してみたのが以下の内容(やや飯の旨さの比重が高い)。異論は認める。
1位:福岡
FIRE民に限らず住みたい街ランキングのとおり。都市の規模と比べて生活費のコスパが良すぎる。飯は早い・安い・旨いの三拍子。自然も程よく残っており、買い物も天神に行けば何でもそろう。正にコンパクトシティ。観光地が少なく、遊ぶ場所が限定的なところが弱点だがFIRE民にはそんな弱点関係ない。つまりFIRE民から見て弱点が見当たらない。災害も少ないので終の住みかにもぴったり。
2位:大阪
都市の規模と比べて生活費のコスパは良い。飯については福岡に比べるとやや高いが、都市の規模からすると相応か。お笑い劇場や歓楽街等、楽しめる場所も多い。旨いものは多いが、粉モンや肉系に偏っている感じ。言葉使いがAREなのはいかんともしがたい(※個人の感想です)ところがあるが、大阪弁に抵抗がなければ住みやすいと思う。
3位:沖縄
気候がよく住みやすい。地下鉄が無い街ではあるが、廃止されそうもないゆいレールがあるので交通環境としては地下鉄がある街とイーブン。ただ飯が・・・。沖縄料理は旨くもなければマズくもない。飲み屋でもずくの天ぷらを食ったことがあるが、味はもずくを天ぷらで揚げた味だった。沖縄ポーク玉子おにぎりとか全体的に何の驚きもないそのままの味のものが多い。旨いものを食べたければそれなりにお金がかかる。なので生活コスパがやや高い傾向になる。東京でひと財産築いた人が引退後に住むにはいい場所。飯にこだわりが無く、海が好きな人は最適な場所になる。台風が多いのが玉にきず。
4位:札幌
飯は最強。肉・魚・野菜全てが旨い。俺が野菜を初めて旨いと思ったのも札幌。ただし、食い物の値段については旨さ相応の値段になる。札幌旅行の時、札幌の雀荘で遊んでいて「札幌の飯はすごく旨いですけど福岡より少し高いっスねー」って会話したら一緒に卓を囲んでいた札幌民に「札幌より安いところがあるの!」と驚かれたことがある。あとは気候か・・・。あの冬の大雪は福岡民からすると災害レベル。長く住むにはちょっとどうかなと思う。そのかわり夏は涼しいという意見もあるが、最近は地球温暖化の影響からか夏もしっかり暑い。福岡よりも暑い日が何度もある。夏はしっかり暑くて、冬もしっかり寒い。光熱費の関係でFIRE民が住む場所としては4位となった。
5位:東京
都市の規模を差し引いても生活コスパは最悪。あらゆる面で利便性が高い街ではあるが、そんな東京の利点を活かしながら生活するためには金がとてつもなくかかる。金さえあればいい街。飯は遅い(行列に並ぶ)・高い(モノによってはすっげえ高い)・すっげえ旨い(健康には悪い)って感じ。楽しいこと、楽しい場所がたくさんあり、遊び場所は東京以上の街を探す方が難しい。あらゆる欲望を満たしてくれる。代償としては、やはり金がすごくかかる。東京は金を稼ぐか、金を使う街でFIRE民が住む街ではない。FIRE民としては地方に住んで、たまに刺激を得たい時に東京に行くのが東京という街の有効活用の仕方だ。
6位:名古屋
なんか楽しくない。名古屋民も自分らで楽しくない街って言っていた。名古屋民の自虐ネタかと思っていたが俺も名古屋を訪れた時そう思った。あれか、効率とかカイゼンを求める地元企業トヨタの影響でもあるのか住みやすくはあるが街に面白みがない。街づくりに効率を追求するのも考えものだと思わせてくれる街。本当うまく言葉にできない。なんか楽しくないとしか言いようがない不思議な街。FIRE民に限らず、住むのになんか楽しくない街。飯は味濃いめのものが多い。小倉トーストってなんなんだよ。
まとめ
東北の仙台と主要都市と言われる規模の街が無い四国にはまだ行ったことがないので、俺の主観を基にしたFIRE民の住みたい街ランキングには入れることができなかったが、まあ5位の東京を超えることは無いだろう。
FIRE民にとって一番重要な生活コスパはぶっちぎりで福岡市が一番と福岡市に住んでいる俺は思っている。FIREする人は、FIRE後の住む場所を決める時の参考にして欲しい。