【訃報】鳥山明先生が亡くなった
さっきテレビ見てたら、鳥山明先生の訃報が流れてきた。思わず口から「嘘ッ!」て声が出た。驚きで声がでたのも久しぶりだ。社畜時代は感情が死んでいた。セミリタイアして少しは感情が戻ってきたんだろう。
鳥山明先生といえば誰もが知る漫画家で「ドラゴンボール」なんて俺はど真ん中の世代だ。俺が若いころに楽しんで読んでいた漫画の作者の訃報を聞いて寂しい気持ちになる。漫画家は短命というイメージがあるが、やはり長時間のデスクワークで睡眠時間も少ない漫画家の寿命は短いんだろうか。それにしても鳥山明先生は68歳か・・・。あらためて人生は短いということを考えさせられる。
人生には限りがある
人はいつか死ぬ。「そんなのあたりまえだろ」と思っている人が大半だ。俺もそうだった。
俺はFIREを本気で目指したきっかけがある。俺は大病を患い、リアル「死ぬかと思った」を経験した。それまでは「人はいつか死ぬ」ということを頭ではわかっていたが、本当に自分が死ぬかもしれないとなって、俺は死について頭でしかわかっていなかったことを思い知った。緊急手術となり「これは危険な手術で、俺はもしかしたら死ぬかもしれない」と直感した。頭だけでなく、体の細胞レベルで死を感じた。
後から聞いたが、俺の手術は失敗すれば死、もしくは重度の後遺症が残る手術で、成功率が低い(五分五分は割っていた)手術だったようだ。しかし、幸運にも手術は成功し、俺は助かった。このときから俺は自分の人生の残り時間を意識するようになった。
FIRE達成時期の検討
リハビリを終えて俺は職場に復帰した。重度の後遺症は残らず、仕事もこれまでどおりこなせていたが、俺は早期退職について考えるようになった。自分がラットレースを続けているだけの社畜だと感じるようになっていた。
「このまま60歳の定年まで過ごしたくない」と思う機会が多くなっていった。
そのころFIREという言葉はまだ無く、早期退職はすなわち、アーリーリタイア・セミリタイアすることだったと思う。そのころの俺は金融資産がほとんど無く、アーリーリタイア・セミリタイアについて検討したとき、全く経済的自由を得られていない自分に愕然とした覚えがある。
人生の残り時間を逆算する
経済的自由を獲得するには、まだ時間がかかる現実を目の当りにした俺は、じゃあいつまでにFIREを達成するのか検討するために、自分の寿命から逆算することにした。寿命がわかれば必要となる金融資産の金額を割り出せる。
でも、残念ながら人の寿命はわからない。それがわかれば苦労はしない。老人がいつまでも貯め込んだ金を使わない理由もこれだ。
そこで、俺が参考にしたのが以下の平均寿命。
男性の平均寿命項目 | 平均寿命 |
---|---|
独身者 | 67歳 |
健康寿命 | 73歳 |
寿命の中央値 | 82歳 |
俺は独身男性で、もう結婚願望も無いので。参考にすべき平均寿命は独身者の67歳ということになるが、これは平均寿命だから67歳以降で半分はまだ生きているということになる。俺も67歳以上は生きるつもりでいるし、生きたいと願っているので、67歳で金融資産が尽きてしまうことは避けたい。目標値としては除外した。
次に健康寿命の73歳を検討してみる。健康寿命「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」とされている。周りの老人を見ていても、普通に過ごして73歳までくらいが元気に動ける期間だなと思う。俺の親も「70歳過ぎたあたりでガクッと体力が減る」と言っていた。73歳という健康寿命については個体差も少ないようだ。年金も出ている年齢である。健康寿命が最も参考になるのではないだろうか。
次に男性の寿命の中央値82歳になるが、ここまで生きられていればもういいって感じだ。年金ももらえているし、とっくに健康寿命も過ぎていて旅行なんかも楽しめない体になっているだろう。82歳過ぎなんて、もう年金の範囲で生きて後は死を待つのみでいい。目標値としては除外した。
検討した結果、俺は現在年齢から男性の健康寿命73歳まで特に我慢せずに生活できる金融資産が出来た時点でFIRE達成となることがわかった。後は月々の生活費を基に必要となる金融資産を算出すればいい。
FIREを目指している人へ
あれから10年、いろいろあったが俺はFIREを達成した。もしFIREを目指している人がいたら、まずゴールとなる金融資産を決めることになると思う。俺は寿命の逆算で必要な金融資産を算出したが、今、FIREを目指している人の参考になればと思う。
結果的に俺はFIRE達成まで10年かかった。FIREを目指している人はいろいろと困難があると思うが、FIREという目標を達成してもらいたい。人生には限りがあるのだから。